秋と言えば秋桜、コスモスですね。
9月も下旬に入り、私が住んでいる長野県では、コスモスをいたる所で見かけます。
今も部屋のベランダから外を眺めると、すぐ近くの畑にも、近所の一軒家の庭にもコスモスがたくさん咲き誇っています。
でも実は、こちらではコスモスって8月上旬くらいから咲き始めるんですよね。
関東育ちの私にとっては、長野に来て最初の年は驚きで、
まだ夏のはずなのにコスモス!?
と思ったものでした。
とんぼも早いのですよね。
8月には飛んでいます。
長野県の秋は「かけあし」という表現がぴったりだと思います。
ちょっと秋があって、すぐに冬になっちゃいます。(関東との比較ですが。)
さて、最近よく見るコスモスですが、私は前からコスモスを見ると必ずと言っていいくらい、頭の中で聞こえてくる?湧いてくるフレーズがあるんです。
「風鈴の音がうるさくて眠れません」
これは、たぶん小学生の時の国語の教科書か、道徳の教科書か何かで出てきたお話の中の1フレーズだったと記憶しています。
少し不思議なお話で、あいまいな記憶なのですが、
「ある人が秋になっても風鈴を出したままにしていたら、手紙かハガキが届いて、そこに、『風鈴の音がうるさくて眠れません』って書いてあって、実はそれはその人の家の近くのコスモスからのものだった。」
というようなストーリーだったと思います。
子供ながらにその話の不思議な展開に引き込まれて、今でも心に残っていて、コスモスを見るといつもそのフレーズが頭に思い浮かんでいたんだと思います。
それで今日、初めて検索して調べてみました。
そしたら見つかりました~。
安房直子さんという方の「秋の風鈴」という短編童話だったみたいです。

- 作者:安房 直子
- 発売日: 2017/01/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
この「銀のくじゃく」という短編集に収められている作品のようです。
ネット情報によると、私の心に残っていたフレーズは
「おたくの風鈴がうるさくて眠れません」
らしいです。
遠い記憶が、この短編童話だったのかとはっきりして、もう一度読んでみたくなりました。
こういうちょっと不思議な世界の話って昔から好きなんですよね。
童話とはいえ、こんなにも心に残っているのだから、大人でも読んでいいですよね?
このお話の世界観からすると、近所で咲いているコスモス達もヒソヒソ何か話していそうにも見えてきます。
「田んぼや畑の野焼きが煙いよ~」
とか言ってたりして。笑
これから長野県はあっという間に寒い季節に突入すると思われます。
短い秋を楽しみたいです。