うさぎのラテタイム

夫の転勤で長野県に住む40代の主婦が、2人暮らしの生活や思いを綴ります。皆さんのホッとひと息つける時間のお供になれますように★

樹木と苔が美しい駒ヶ根の光前寺「早太郎伝説」ゆかりの寺

行楽の秋におすすめのスポットとして、長野県駒ヶ根市にある光前寺というお寺があります。

私達夫婦はこのお寺に、2017年9月30日に訪れています。

このお寺にまつわる「早太郎伝説」や訪れた時のこと、お寺の情報をご紹介いたしますので、ぜひ読んでみてくださいね。

 

  

光前寺に行くことになったきっかけ

2017年は長野県に引っ越してきた年でした。

そして、これを機会に長野県のいろいろな所へ行ってみたい!

ということで、県南の方にある「光前寺」も候補のうちの一つにあがりました。

ちょっと調べたら、「早太郎伝説」があるお寺らしいということがわかったんです。

はやたろう?どこかで聞いたことがあるような~。

と考えていたら思い出しました。

「早太郎はいるまいな。早太郎には知らせるな。」

ってフレーズが頭に浮かんできました。

あ、お姉ちゃんだ!

私の姉が昔から好きな話の中のセリフだったんですね~。

 

「まんが日本昔ばなし」って知っていますか?

私が子供の頃、テレビで毎週土曜の夜だったかな?

放映していたんですけれどね。

そのアニメが本になったのが、いただきもので20冊くらい家にあったんです。

大人になってから、「まんが日本昔ばなし」の話の中で何が一番好きだったか、という話になった時に、姉が「早太郎!」と言ったのにはちょっと驚きました。

私などはお姫様ものが好きだったので、まさか早太郎みたいな闘う話が一番の人がいるとは思いませんでした。

私なんて、絵が怖くで避けていましたからね。

ちなみに今調べてみたら、「まんが日本昔ばなし」の中での正式な題名は「猿神退治(さるがみたいじ)」でした。

 

 

そんなこんなで、「早太郎」の光前寺に行ってみよう!

ということになりました。

 

早太郎伝説

早太郎伝説は、今の長野県と静岡県あたりで多く語り継がれている伝説で、多少の違いはあるものの、みな概ね似たようなお話になっているようです。

早太郎のことを「しっぺい太郎」という場合もあるようです。

ざっくりあらすじをまとめますね。

 

昔、全国を旅していたあるお坊さんが、遠州(今の静岡県)に来た時に、秋祭りを迎える村を通りかかったのですが、村人達に元気がありません。

理由をきくと、田畑が荒らされないように、毎年秋祭りにの時に白羽の矢が立った家の娘を生贄に神様に捧げなければならないということでした。

神様がそんなことするはずがないと思ったお坊さんが、生贄が捧げられる様子を隠れて見ていたら、村人が帰った後に現れたのは神様ではなく、3匹の化け物達でした。

化け物達が村人をだまして、毎年娘を生贄にさせていたのです。

「今宵、この場にいるまいな。早太郎はいるまいな。信州信濃の早太郎。早太郎には知られるな。」

と言って、娘をさらって行きました。

 

一部始終を見ていたお坊さんは、村人たちを救うために、すぐに信州(今の長野県)へと旅立ちました。

そして早太郎という人を探しましたが、信州は広くてなかなか見つけられませんでした。

しかしある時、光前寺という寺に早太郎という山犬がいることを知ってかけつけました。

お坊さんは、この山犬に、事の経緯を話して一緒に来て欲しいと言います。

早太郎はお坊さんと一緒に、遠州の村までやってきました。

そして秋祭りの時に、早太郎は娘の代わりに生贄の棺に入り、怪物達と命がけの闘いをしました。

朝になってみると3匹の老いたヒヒが死んでいました。

早太郎はぼろぼろになった身体でなんとか光前寺まで帰り着きますが、そこで力尽き、一声高く吠えて死にました。

今でも本堂の近くに早太郎の墓が祭られています。

 

光前寺はこんな所です。

9月の終わり行ったので、まだ紅葉はしておらず緑が深い感じでした。

それはそれで美しかったです。

半袖で行ったのですが、敷地内に入ると肌寒かったです。 

 

本堂へ続く石畳の道。脇には木々が茂っている。

敷地は私が想像していたよりかなり広くて本堂へ向かう道もこんなに長かったんです。

脇には大きくて真っすぐな、杉らしき大きな樹木が立ち並んでいて、おぉ~って感じでした。 

ここに早太郎がいたのか~、と感慨もひとしおでした。

 

黄緑色の苔に覆われた小道

立ち入り禁止でしたが、脇にこんな「苔の古道」というのもありましたよ。

黄緑色の苔がきれいでした~。

まるで、絨毯のようですね。


木々が茂る森のような敷地内の様子

森のような木々の深さに、気持ちも洗われるような感じがしました。

マイナスイオンとか出てそうな雰囲気でした。

 

凛々しく座る「早太郎」の石の像

本堂の近くの早太郎の像。

凛々しいですね。

お墓も近くにありました。

 

 

光前寺 基本情報

 

◇所在地

長野県駒ヶ根市赤穂29番地

 

◇交通アクセス

車:駒ケ根ICから3分

電車:JR飯田線駒ケ根駅からバスで9分➡下車して徒歩10分

 

◇駐車場

普通車70台

 

◇参拝時間

午前8時~午後5時(冬期は午後4時半まで)

*境内の各案内所、お守り授与所は午前9時~午後4時半(冬期は午後4時まで)天候などによる変更もあります。

 

◇入山料

基本は無料ですが、庭園拝観は500円の拝観料がかかります。

 

詳しくは光前寺ホームページを見てくださいね。

光前寺 公式ウェブサイト

 

まとめ 

長野県駒ケ根市の光前寺を ご紹介しました。

私は知らずに見逃してしまいましたが「光苔」という光る苔や、春になると咲く「しだれ桜」も有名な所です。

早太郎伝説のお寺に来ることができたことも嬉しかったですし、想像以上に大きなお寺の美しさにも魅力を感じました。

そして参拝の後に、駐車場近くの売店で栗ソフトクリームを食べて帰りました。

そうそう、姉へのお土産に早太郎のお守りを購入して、会った時に渡したら、早太郎ゆかりのお寺に行ったことを羨ましがられましたよ。

これから、紅葉でますます美しくなる光前寺へぜひ足を運んでみてくださいね。

この記事が皆様の参考になりましたら幸いです。